緩和ケアの限界とは|痛みが消えない終末期医療の実態と【国内外の証言】

更新日:13 時間前
最終更新日:2026年9月27日(随時更新)
※更新履歴:医学文献・PubMed収載論文を再確認|WHO・厚生労働省・英国議会・OHE等の一次資料へのリンクを整|反対・慎重論を含む学術研究を追加|FAQを更新
👉安楽死の基本的な定義や全体像については、こちらで体系的に整理しています。
👉 安楽死の定義と分類(積極的・消極的・間接的)の違いは、こちらで整理しています↓
安楽死とは何か│定義・3分類(積極的・消極的・間接的)の違い│世界の制度をわかりやすくチェック
👉 混同されやすい、安楽死と尊厳死の違いをを知りたい方は、こちら(延命治療との関係も整理)↓
緩和ケアの限界
終末期医療で苦痛が残る現実と国内外の証言集
緩和ケアは多くの人を救います。
しかし、“すべての苦しみ”を消せるわけではありません。
そして緩和ケアの限界については、
これまで十分に可視化されてきたとは言えません。
緩和ケアは本来、終末期にある患者の苦痛を和らげ、生活の質を保つことを目的とする医療ですが、
すべての痛みや不安を
完全に取り除けるわけではないという現実
があります。
※👉 それを示す実際の国外データはこちらからご覧ください↓
実際には、強力な鎮痛薬や鎮静を用いても、
耐え難い身体的苦痛や
精神的苦悩が残る症例が
国内外で報告
されています。
※👉 最終手段として行われる「持続的深い鎮静」についてはこちら↓
日本の終末期医療制度においても、緩和ケアの限界は医療現場で認識されつつある一方、
その実態は半ば隠蔽されており、十分に共有されていません。
本ページでは、緩和ケアで苦痛が残った事例や証言、国際的な調査結果をもとに、緩和ケアの限界がどこにあるのかを整理し、今後の制度的課題を分かりやすく解説します。
※当会では、行政の資料だけでなく、ネット上で散見される、限界を訴える数々証言なども日々収集しています(いわば状況証拠)。
今後も緩和ケアの限界を示す証言を随時追加していきます。
是非とも参考にしてください。
👉 安楽死と関係が深い「緩和ケアと安楽死の違い」の体系は、こちらで整理しています↓
🎧音声による動画解説
要約図(自由使用可)

メディア証言に見る緩和ケアの限界(国内事例)
フジテレビ ザ・ノンフィクション
【私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~】
(女性のXアカウントはこちら ⇒ @mahomelc)
『マユミ』さんのXアカウント名は『めいしー』です。
『安楽死とは』の緩和ケアについてページで既に紹介しましたが、 緩和ケアの限界を鋭く指摘していたマユミさんのX投稿は、慧眼そのものです。
自らの体験と情報収集力で『緩和ケアの限界』を洞察してくれています。
むふむふチャンネル様の提供動画
英国ガーディアン報道にみる国際的な緩和ケアの限界

英国では、毎日20人の末期患者が緩和されない痛みで死亡していると推定されていることが、独立系の医療経済局(OHE)の調査によると明らかになりました。
(略)
それによると、「可能な限り最高水準のホスピスレベルの緩和ケア」を行っても、2023年の人生の最後の3ヶ月間に、英国全体で7,300人以上が緩和されない痛みで亡くなったと計算されています。2019年には、年間約6,400人という数字で、4年間で15%増加しました。

👉 世界各国の安楽死制度を知りたい方は、こちらで解説しています↓
イギリス下院報告書が示す緩和ケアと終末期ケアの実態


イギリス国会での安楽死法案審議にあたって下院委員会に提出された報告書は出色です。
『緩和ケアと終末期ケア』の項目を参照してみてください。
世界の緩和ケア事情が全てリサーチされ盛り込まれた内容となっています。


イギリス:
・病院で緩和ケアを受けた患者の21%で痛みが完全にコントロールできず、32%は部分的にしか緩和されない(Royal College of Physicians, 2016; VOICES調査, 2016)
・がん患者の10~15%が治療抵抗性疼痛(※緩和技術が効かない痛み)を抱え、自己申告では最大30%が痛みを訴え続ける
・最適なホスピスケアを受けても年間5万709人が何らかの痛みを残して亡くなり、そのうち5,298人が最後の3ヶ月で全く緩和されない(Office for Health Economicsモデル)
緩和ケアが充実している国でも安楽死が選ばれる理由
安楽死・尊厳死が合法化されている国々のレポート
(すべて緩和ケア受診率70~95%と極めて高い国々)
カナダ
・利用者の77.6%が緩和ケアを受けていたにもかかわらずMAID(※いわゆる安楽死)を選択し、40%が1ヶ月未満の短期間しか利用せず、16.8%はアクセス可能だったのに拒否。
オレゴン州(米国)
利用者の91.4%がホスピス・緩和ケアに入所中で、46%がケア介入で安楽死を取りやめる一方、15%は変わらず安楽死を選択。
オーストラリア(ビクトリア州)
81%が緩和ケアを受けていたが、2023年6月までの申請者の内306件中76%が末期がん患者で、処方後66%が実際に使用。
ベルギー・オランダ
合法化後に政府が緩和ケア予算を倍増させたが、安楽死件数はむしろ増加。
精神疾患によるケースからも、心の深い苦しみ(絶望感)が緩和ケアの限界を示している
⇩
【結論】
✅ 緩和ケアを受けた約80%の患者は『安らかな死』を迎えられるが
残りの約20%は『苦痛を伴った』悲惨な死を遂げている実態
✅ 緩和ケアサービスが、いかに充実または普及していようが、いまいが…
患者がサービスを受けようが (仮に受けまいが…)
最期に安らかな死 (安楽死) を求める感情は普遍的に存在
✅ 日本の緩和ケア医は苦痛死する『20%の患者』を何らかの理由で意図的に無視
👉 世界の安楽死制度の成立経緯を年代順で知りたい方は、こちら↓
👉 地図で確認する安楽死が合法の国 一覧と各国の制度↓
👉 海外の安楽死の支持率は↓
患者・家族の証言が示す「緩和されない苦痛」
ベストセラー ノンフィクション書籍
透析を止めた日 堀川恵子
『透析』を切り口に緩和ケアの問題に鋭く切り込んだ名著

「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それが分からなかった」
なぜ、透析患者は「安らかな死」を迎えることができないのか?
どうして、「緩和ケア」を受けることさえできないのか?
10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断をした夫。
その壮絶な最期を看取った著者による、息をのむ医療ノンフィクション!
<序章>より
「夫の全身状態が悪化し、命綱であった透析を維持することができなくなり始めたとき、どう対処すればいいのか途方に暮れた。
医師に問うても、答えは返ってこない。
私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、とことん透析をまわし続ける道しか示されなかった。
そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。
それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。
なぜ、膨大に存在するはずの透析患者の終末期のデータが、死の臨床に生かされていないのか。
なぜ、矛盾だらけの医療制度を誰も変えようとしないのか。
医療とは、いったい誰のためのものなのか」
👉 安楽死をめぐる賛否の論点を体系的に整理したい方は、こちらをご覧ください↓
あるYouTube動画での証言
『安楽死を目指す難病患者ジス』様の提供
オールドメディアは『忖度』ばかりで、緩和ケアの限界を報道しません。
この証言動画は、多くの人々に視聴してもらいたいです(拡散希望)。
緩和ケアに対する多くの人々の本音
👉 安楽死と自殺の違い・関係を整理したい方は、こちらをご覧ください↓
国民(非・医療従事者)の想い&声(証言)

家族を癌で亡くしたけど、末期は緩和ケア病棟でずっとモルヒネの点滴で眠らされていた。
たまに目を覚ますと苦しそうに「痛い」「辛い」「死なせて」しか言わない。
で、またモルヒネが追加される。
医師は日本で出来る最大限のことをしてくれたと思うけど、何のための治療なのか …?分からなかった。
亡くなったときも悲しみより「やっと楽になれて良かった…」とホッとした気持ちの方が強かった。
もし日本に安楽死の制度があったら選択したかもしれない。
本人の最期の意志を尊重できる選択肢が日本にもあったら…と思う。

癌患者の末期は、耐え難い疼痛を伴います。
母も痛い、早く逝かせてと連呼してました。
モルヒネを使い出すと、意識も朦朧とし幻覚さえ見え始め、もはや正常な精神ではいられないです。
楽になって欲しいと心から思いましたが、生きて欲しいという思いも同等に強くありました。
安楽死を本人が臨む事が果たして正解か不正解かはわかりませんが、1つの選択肢として存在しても良いかと思います。

私も父が54歳で癌で亡くなりましたが、最後はかなりの苦しみで全身に転移していたのでモルヒネを使って意識をない状態にしていました。
この薬を使う様になるとすぐ亡くなると思いますという薬を最後には使いましたが(※終末鎮静)痛みなく旅立てたのがせめてもの救い。
薬切れるとこの世のものとは思えない苦しみで今もあの時のことを思い出す事があります。
人間の約3人に1人は癌で亡くなるのでとても怖いし、意識がしっかりして自分で判断できるうちに安楽死というのも選択肢にはあっていいかと思います。

コメ主、コメント欄と同じく義父をがんで亡くして一年。
抗がん剤が効かなくなってからは自宅で麻薬?強い痛み止めを飲み、手が震え冷たくなり感覚や味覚が無くなる中でも孫が来れば笑顔で迎えてくれていました。
まさかの訪問看護師さんからコロナがうつり肺炎になり入院。
最期は緩和ケア病棟に入院していましたが、急変してベッドに横たわっているけれど目が開いたまま。起きている?聞こえている?そんな中で痰を取ってもらったり苦しそうに呼吸をする姿、何かを伝えようと声を出す姿。
見ていて辛かった。
最期まで孫たちが集まるまで力いっぱい生きてくれました。
身内側からすれば生きてほしいけれど、こんなにも辛く苦しい思いをするなら安楽死の選択があってもよいのではとも思う。

私の母も、15年子宮頸がんと闘い完治した3ヶ月後、肺癌になり3ヶ月で他界しました。
最後は痛い治療を拒否して緩和ケアにしていただきました。もし安楽死が日本にも有ったらと強く思いました、最後まで辛そうでした。
最後の時、凄く安らかでした(※十分に苦痛を感じた後、鎮静に至ったと推測される)。きっとあの激痛から解放されたんだと思い、亡くなった辛さと一緒に闘った日々を思い出し涙しました。
どうか安楽死を法律で認めて欲しい!
尊厳(※ある)死を大切にして欲しい!
👉 日本における安楽死の法律的な扱いについては、こちらで詳しく解説しています↓

坂本龍一さん死去「つらい。もう、逝かせてくれ」
家族、医師に漏らす…凄絶がん闘病 音楽家のまま力尽く


👉 日本人の多くがどう考えているかはこちら(7〜8割支持)
👉 安楽死とは何かを整理したい方は、こちらで全体像を確認できます↓
👉 日本の安楽死の歴史・事件を知りたい方は、こちらをご覧ください↓
比較表
情報 | 分かること | 分からないこと |
PubMed論文 | 症状・治療・有病率等の研究結果 | 個々の患者の経験 |
WHO | 緩和ケアの国際的定義 | 日本の個別事例 |
厚労省 | 日本の終末期医療の基本方針 | 安楽死合法化の是非 |
英国議会 | 公的議論・提出資料 | 世界全体の実態 |
OHE | モデルによる疼痛推計 | 実測された死亡者数 |
報道 | 個別事例・社会的議論 | 医学的因果関係 |
患者・家族の証言 | 実体験 | 一般化できる割合 |
終末期の苦痛への対応
終末期・生命を脅かす病気
↓
緩和ケア
↓
┌──────────────┐
↓ ↓
症状が改善 症状が十分改善しない
↓
難治性症状の評価
↓
┌─────────────┐
↓ ↓
追加治療・ケア 緩和的鎮静等
↓
なお残る苦痛・
自己決定の問題
↓
安楽死・医師幇助死
をめぐる政策・倫理議論
論点整理表
論点 | 現時点で確認できること | なお残る議論 |
疼痛 | 一部では十分な緩和が困難 | どの程度が「難治性」か |
呼吸困難 | 難治性症状として報告 | 治療選択肢 |
せん妄 | 終末期に認められる | 治療可能性 |
実存的苦痛 | 学術的議論あり | 医療的介入の範囲 |
緩和的鎮静 | 難治性症状への選択肢 | 倫理的境界 |
安楽死 | 一部地域で制度化 | 安全性・対象範囲 |
自己決定 | 重要な倫理的論点 | 社会的圧力との関係 |
制度リスク | 多くの研究で議論 | 日本での制度設計 |
FAQ
Q1.緩和ケアには限界がありますか?
A.あります。緩和ケアは多くの身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛を軽減する重要な医療ですが、すべての症状を完全に取り除けるとは限りません。難治性疼痛、呼吸困難、せん妄、実存的苦悩などについて、十分な対応が難しいケースが医学文献で検討されています。
Q2.緩和ケアを受ければ、痛みは必ずなくなりますか?
A.必ずなくなるとは限りません。研究や公的資料では、適切な治療を行っても疼痛などの症状が十分に緩和されない患者が一定数存在することが報告されています。ただし、研究によって対象患者や「十分な緩和」の定義が異なるため、特定の割合をすべての終末期患者に当てはめることはできません。
Q3.緩和ケアを否定しているのですか?
A.いいえ。本記事は緩和ケアを否定するものではありません。むしろ、緩和ケアは終末期医療の重要な基盤であり、そのアクセスと質を向上させることが重要だと考えています。そのうえで、適切な緩和ケアを行ってもなお残る苦痛について、どのように対応するべきかを検討しています。
Q4.緩和ケアと安楽死は同じものですか?
A.同じではありません。緩和ケアは苦痛を軽減し、生活の質を維持・向上させることを目的とする医療・ケアです。一方、積極的安楽死は、一定の法的要件の下で医療者が患者の生命を意図的に終わらせることを制度として認めるかという問題です。
Q5.安楽死と尊厳死は同じですか?
A.一般には同じ意味ではありません。「尊厳死」は、延命治療の差し控え・中止などによって自然な経過で最期を迎えることを指して使われることがあります。一方、積極的安楽死は、医療者が薬剤等によって死をもたらす行為を指します。ただし、両方の用語には複数の定義・用法があるため、議論では具体的な行為を明示することが重要です。
Q6.持続的深い鎮静は安楽死ですか?
A.通常は別の医療行為として区別されます。緩和的鎮静は、他の方法では十分に軽減できない苦痛を和らげることを目的として意識水準を低下させる医療です。一方、安楽死は死をもたらすこと自体を目的とする行為です。ただし、持続的・深い鎮静については倫理的な議論も存在します。
Q7.緩和ケアを受けても安楽死を選択する人はいますか?
A.います。例えばカナダ保健省の報告では、MAIDを受けた人の多くが緩和ケアを利用していたことが記録されています。ただし、緩和ケアを受けたことと、緩和ケアが「効かなかった」ことは同じではありません。この数字だけから因果関係を推論することはできません。
Q8.患者・家族の証言だけで緩和ケアの限界を証明できますか?
A.できません。体験談は個々の患者・家族が経験した苦痛を知るうえで重要ですが、医学的な有病率や因果関係を証明するものではありません。そのため、本記事では体験談と医学研究・公的資料を区別して掲載しています。
Q9.反対意見や慎重論も検討していますか?
A.はい。緩和ケアの充実を優先すべきだとする議論、緩和的鎮静と安楽死を明確に区別すべきだとする倫理的議論、安楽死制度が社会的圧力や脆弱な立場にある人の意思決定に影響する可能性を懸念する議論なども確認しています。
Q10.安楽死制度にはどのようなリスクがありますか?
A.本人の意思が本当に自由なものか、家族や社会からの圧力が存在しないか、障害・高齢・貧困・介護負担などが意思決定に影響しないか、意思能力を適切に評価できるか、医療者の判断にばらつきが生じないか、対象範囲をどこまでとするか、といった論点があります。これらは制度設計上の重要な検討課題です。
Q11.「緩和ケアがあるから安楽死は不要」という考え方もありますか?
A.あります。反対・慎重論では、まず緩和ケアへのアクセスと質を十分に確保することが必要だという議論があります。一方で、緩和ケアを充実させてもすべての苦痛が解消されるとは限らず、さらに自己決定や尊厳をどう考えるかという別の問題もあります。そのため、この問題は医学だけでなく倫理・法律・社会政策の観点から検討されています。
Q12.このページは安楽死制度の導入を主張していますか?
A.RiP:Dは日本における安楽死制度の法制化を検討する立場から情報発信しています。ただし、本記事では、緩和ケアの有効性を否定することを目的とせず、「緩和ケアによって対応できる範囲」と「それでも残る苦痛や自己決定をめぐる問題」を分けて検討しています。
嘆願書送付アクション
本サイトでは、各国制度、安全性・濫用防止、緩和ケア、身体疾患による苦痛と自殺などについて、国会提出用の補足資料も公開しています。
書類 一覧
・嘆願書 本文『人道的終末選択の法制化に関する提言書』
・補足資料① 日本における安楽死制度の法的現状と制度的空白
・補足資料② 各国制度比較と日本への制度モデル
・補足資料③ 制度設計・安全性確保・濫用防止策
・補足資料④ 緩和ケアの限界と終末期医療の課題
・補足資料⑤ 身体疾患・身体障害による苦痛と自殺の実態
・カバーレター:ご挨拶(1ページ)
・要約文(2ページ)
👉 日本に安楽死制度を導入するための5つのポイント|制度化への課題・世界の動向・実現への道筋↓
参考文献・主要資料
1.難治性がん疼痛
Afsharimani B, Kindl K, Good P, Hardy J. “Pharmacological options for the management of refractory cancer pain-what is the evidence?” Supportive Care in Cancer. 2015;23(5):1473–1481.DOI: 10.1007/s00520-015-2678-9PMID: 25749509
標準的なオピオイドや補助鎮痛薬に十分反応しない難治性がん疼痛について検討したレビューです。難治性疼痛が臨床上の課題となっていることを確認するための資料です。PubMed
2.終末期における難治性症状
Lucena A, Yuguero O. “Systematic Review of Common Refractory Symptoms in the End-Of-Life Situation and Its Relation With Euthanasia.” OMEGA - Journal of Death and Dying. 2024;89(3):1113–1127.DOI: 10.1177/00302228221089123PMID: 35441562
終末期の難治性症状に関する22研究をレビューし、呼吸困難、せん妄、実存的苦悩などを検討しています。PubMed
3.緩和的鎮静と安楽死
ten Have H, Welie JVM. “Palliative sedation versus euthanasia: an ethical assessment.” Journal of Pain and Symptom Management. 2014;47(1):123–136.DOI: 10.1016/j.jpainsymman.2013.03.008PMID: 23742736
緩和的鎮静と安楽死の倫理的な違いを検討し、両者を区別するための意図・適応・臨床条件などを論じています。PubMed
4.緩和的鎮静の倫理
Tomczyk M, Jaques C, Jox RJ. “Palliative sedation: ethics in clinical practice guidelines - systematic review.” BMJ Supportive & Palliative Care. 2024;13:e3–e663.DOI: 10.1136/spcare-2023-004266PMID: 37567756
14か国36の臨床ガイドラインを分析し、緩和的鎮静における倫理的論点の扱いにばらつきがあることを示しています。PubMed
5.緩和ケアと安楽死の関係
Gerson SM, Bingley A, Preston N, Grinyer A. “The Relationship of Palliative Care With Assisted Dying Where Assisted Dying is Lawful: A Systematic Scoping Review of the Literature.” Journal of Pain and Symptom Management. 2020.PMID: 31881289
安楽死等が合法化された地域における緩和ケアとの関係を検討したスコーピングレビューです。両者の関係が協力的な場合から対立的な場合まで多様であることを示しています。
6.安楽死・医師幇助死に対する慎重論
Colburn B. “Palliative care-based arguments against assisted dying.” Bioethics. 2025;39(2):187–194.DOI: 10.1111/bioe.13352PMID: 39360468
緩和ケアの観点から、安楽死・医師幇助死に反対する議論を検討した研究です。安楽死合法化と緩和ケアの関係について、反対論がどの程度の証拠によって支持されるかを検討しています。 PubMed
7.WHO「緩和ケア」
World Health Organization. “Palliative care.”
WHOによる緩和ケアの定義、対象となる身体的・心理社会的・スピリチュアルな苦痛などを確認する一次資料です。
8.厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」
厚生労働省「人生会議」
本人の意思決定を基本とし、医療・ケアチームとの十分な話し合いを重視する日本の公的ガイドラインです。また、生命を短縮させる意図をもつ積極的安楽死は同ガイドラインの対象外とされています。
9.英国議会「Assisted Dying/Assisted Suicide」
UK House of Commons Health and Social Care Committee. “Assisted Dying/Assisted Suicide.”
英国議会の公式報告書で、緩和ケア、終末期ケア、疼痛管理などについて公的資料を用いて検討しています。
10.Office of Health Economics
Office of Health Economics. “Unrelieved Pain in Palliative Care in England.” 2019.
イングランドの緩和ケアにおける疼痛緩和について推計した報告書です。ただし、OHEの推計はモデルによるものであり、実測値そのものではないことに注意が必要です。
本記事の調査・編集方針
本記事は、Rest in Peace with Dignity(RiP:D)が公開されている公的資料、政府機関・国際機関の資料、査読付き学術論文、医学文献データベース、報道資料、患者・家族による公開された証言等を調査し、緩和ケアの有効性と限界について整理したものです。
情報源については、可能な限り以下の優先順位で確認しています。
政府・公的機関・国際機関の一次資料
査読付き学術論文
PubMed等の医学文献データベース
学会・専門機関のガイドライン
議会報告書・公的調査
報道機関による報道
患者・家族等による公開された体験談
体験談や報道は、医学的な有病率や因果関係を証明する資料としてではなく、統計だけでは把握しにくい患者・家族の経験を知るための資料として扱っています。
また、緩和ケアや安楽死について特定の立場に都合のよい資料だけを取り上げることを避けるため、賛成・反対・慎重論を含む学術研究も確認しています。
医学的・法律的な記述については、可能な限り原資料を確認し、内容を更新しています。




















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