安楽死 法制化|要約・カバーレター全文│国会議員提出「人道的終末選択の法制度化に関する要望」【国会提出資料】│Ver.2 全文公開
- リップディー(RiP:D)

- 1月12日
- 読了時間: 6分
更新日:4 日前
🎧音声による動画解説
要約図(自由使用可)

国会議員に提出した「人道的終末選択の法制度化に関する要望」(安楽死 法制化)
先日、改訂を加えた嘆願書の本文に当たる部分を全文公開しました。
嘆願書の構成については
+ 要約文(2ページ分)
+カバーレター
+ 嘆願書 本文『人道的終末選択の法制度化に関する要望書』
+ 補足資料 ① ② ③ ④
となります。
今回は、その要約文(2ページ分)+カバーレターを全文公開します。
いずれ嘆願書を送付する予定がある方の、何かの参考になると幸いです。
嘆願書+補足資料①~④の要約
― なぜ本資料を国会にお届けしているのか(要点)―
日本では現在、
耐え難い終末期の苦痛に直面した患者が、自らの意思に基づき最期の選択を行うための明確な法制度が存在していません。
その結果、
・患者:苦痛が残っても、制度としては「耐える」以外に選択肢がない
・家族:本人の意思を尊重できず、後悔や葛藤を抱える
・医療者:善意であっても刑事責任のリスクを負う
という状況が続いています。
本資料は、
医師関与型の終末期選択(一般に安楽死と呼ばれる制度)ものではなく、
「制度が存在しないことによる混乱と人権の空白」を整理し、国会で検討すべき論点を分かりやすくまとめたものです。
Ⅰ.現状の問題点
ポイント①
日本は「禁止」ではなく「制度不在」のまま放置されている
・安楽死を明確に認める法律も
・明確に制度として禁止する法律も存在していません。
過去の裁判では条件が「示唆」されましたが、医師を守る制度にはなっていないのが実情です。
➡ 結果として、判断の責任が
患者・家族・医師個人に丸投げされています。
ポイント②
緩和ケアだけでは救えないケースが、医学的に確認されている
国際的調査では
・最善の緩和ケアを受けても
・約10〜20%(最大で約30%)の患者に
「十分に緩和できない苦痛」が残る
・呼吸困難、全身衰弱、尊厳の喪失など
痛みだけではない苦しみも含まれます。
➡ 「緩和ケアを充実すれば足りる」という議論だけでは、現実に対応できない患者が確実に存在します。
Ⅱ.国際的にはどうなっているか
ポイント③
すでに多くの国で、厳格な条件のもと制度化されている
オランダ、ベルギー、カナダ、オーストラリアなどでは、
・対象を厳しく限定
・本人の意思を複数回確認
・複数医師+第三者機関がチェック
・全件報告・監査
という形で制度化されています。
その結果、
・実施件数は全死亡数の 約1〜4%
・濫用や社会的混乱は確認されていません
➡ 「野放し」ではなく、制度で管理しているのが実態です。
Ⅲ.よくある懸念への整理
「高齢者や障害者が狙われるのでは?」
→ 年齢や障害は要件ではなく、医学的状態と本人の明確な意思のみが基準です。
「医療費削減目的に使われないか?」
→ そのような事例は確認されておらず、多くの国で緩和ケア予算は増額されています。
「歯止めがきかなくなるのでは?」
→ 適用範囲の変更は議会と公開議論を経て行われ、年次報告による監視が行われています。
Ⅳ.本資料の位置づけ
本資料は、
・安楽死の是非を即断してもらうためのものではなく
・「制度が存在しないことによる問題」を整理し、
国会で検討すべき論点を提示するための基礎資料です。
超党派による冷静かつ建設的な立法議論の出発点として、
ご一読いただけましたら幸いです。
終末期医療および人道的終末選択の制度整備に関する要望書送付のご挨拶
〇〇 様
拝啓
平素より、国政の発展および国民の福祉向上にご尽力されていることに、深く敬意を表します。
このたび、終末期医療をめぐる制度的課題について整理した資料をお送り申し上げます。
さて、私たち Rest in Peace with Dignity(RiP:D)—安楽死の合法化をめざす会— では、
日本の終末期医療をめぐる現状について、制度面から整理・検討を行い、下記の点を中心にまとめた 提言書および補足資料 を作成いたしました。
本資料では、
・日本の終末期医療・尊厳死をめぐる法制度上の空白と、その影響(補足資料①)
・国際的に導入されている、人道性と安全性を両立した制度モデルの実例(補足資料②)
・制度導入に際して想定される懸念点と、それに対する具体的なリスク予防策(補足資料③)
・緩和ケアの重要性を前提としつつ、なお残存する苦痛の限界と、その補完的選択肢の必要性(補足資料④)
を整理したうえで、
「人道的終末選択(一般に安楽死と呼ばれる医師関与型の終末期選択))」をめぐる法制度について、立法的な検討を開始する必要性を提起しております。
具体的には、
・日本においても、緩和ケアを尽くした場合であってなお、約2割の患者に苦痛が残存する実態
・現行法制のもとで、患者・家族・医療従事者のいずれもが、法的な不透明さの中で困難な判断を迫られている現状
・オランダ等の諸外国において、厳格な審査・報告体制を通じて制度の濫用が抑制されている国際的実績
・制度導入時に指摘されやすい懸念に対し、実効性のある予防策が国際的に確立されていること
などを、エビデンスに基づき整理し、日本においても制度設計を検討し得る余地があることを示しております。
本提言書は、特定の結論を直ちに求めるものではなく、
現行制度の課題を可視化し、今後の国会における冷静かつ建設的な立法論議の基礎資料としてご活用いただくことを目的としております。
ご多忙中のところ誠に恐縮ではございますが、本資料が今後の政策検討に際し、何らかのご参考となりましたら幸いに存じます。
末筆ながら、〇〇様のますますのご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
敬具
Rest in Peace with Dignity(RiP:D)
安楽死の合法化をめざす会
嘆願書(提言書):要約文(2ページ分)
嘆願書(提言書):カバーレター



