【アメリカ安楽死 #1】ニューヨーク州。 安楽死法案が議会で承認されたが知事が署名に応じず
- リップディー(RiP:D)
- 10月10日
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更新日:6 日前

アメリカはニューヨーク州の位置
アメリカ安楽死について。
遡ること5か月以上前の2025年6月9日、ニューヨーク州の議会で安楽死法案が承認されました。

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安楽死の適応対象は『余命6か月以内の末期疾患に限定』という厳しいものですが、
72%の州民の声が州議会にて反映された形です。

アメリカの全国医師会は安楽死に反対していますが、
州の医師会は、自殺ほう助(いわゆる安楽死)の合法化を支持しています。

日本と違って、ニューヨーク州の『ALS障害者団体』も安楽死の支持を表明しています。

州の『(宗教)教会評議会』も安楽死法案を支持していましたが、しかし
『ニューヨーク州カトリック会議』という団体は反対していました。

しかし9月6日から5か月以上も過ぎているのに、ニューヨーク州知事であるキャシー・ホウクル氏は、成立した安楽死法案に署名しようとしません。

そして10月2日、近いうちに準備に取り掛かるとして、何か匂わせるような発言を行ないました。ちなみに彼女はアイルランド系のカトリック教徒です。

まるで「安楽死法案には個人的に反対で署名はしません」と予め宣言していかのような言い回しです。もしかしたら拒否権を発動して法案を”ボツ”にする可能性が出てきました。
アメリカでは州知事の権力が強く、このような事がしばしば起こります。
昨年はデアウェア州で、やはりカーニー知事が「根本的かつ道徳的に反対」として、完全に個人の宗教的な信仰心が理由で署名を拒否しています。ネバタ州でも同じような事があり廃案に追い込まれています。
(※デラウェア州は知事が代わり、今年6月に署名され安楽死制度がスタートしています。12州目の合法化州)
この世俗化した社会の中で、ひとつの思想、ひとつの宗教教義、ましてや一人の個人感情が政治政策の決定に入り込んでくるのを、当会リップディーは強く反対します。
もし廃案になるようなことがあれば、市民の声を無視した哀しい出来事となるでしょう。