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安楽死 ニューヨーク|法案成立の経緯と知事署名待ちの最新状況

  • 執筆者の写真: リップディー(RiP:D)
    リップディー(RiP:D)
  • 2025年10月19日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月7日


👉安楽死の基本的な定義や全体像については、こちらで体系的に整理しています。


👉 安楽死制度の全体像については「世界の安楽死制度」を先にご覧ください。



ニューヨーク州では2025年、安楽死(医療的援助による死)を認める法案が可決され、知事の署名待ちの状況です。

知事が署名をすればニューヨークは、アメリカにおいて安楽死を認める州の一つとなります。


ただし、この制度はすぐに施行されるわけではなく、現在は医療体制や運用ルールの整備が進められている段階にあります。


なぜニューヨーク州で制度が成立したのか。

そして、その内容はどのようなものなのか。


背景には、

・終末期医療の選択肢を求める社会的要請

・自己決定権を重視する価値観の拡大

・他州での制度化の進展


といった複数の要因があります。


本記事では、ニューヨーク州の安楽死法案について、

成立までの経緯、制度の具体的内容、そして賛否の論点を整理しながら、


「何が変わったのか」

「今後どのような影響があるのか」


をわかりやすく解説します。



👉アメリカを含め、安楽死が認められている国・地域の一覧はこちらで確認できます


🎧音声による動画解説



要約図(自由使用可)


ニューヨーク州の安楽死法案に関するインフォグラフィック。州民の支持状況、法案の進捗、知事の署名遅延、支持・反対派の対立を示す。


医療的安楽死 ニューヨーク州|

議会承認から知事判断までの最新動向


アメリカはニューヨーク州の位置。ニューヨーク州を中心にしたアメリカ北東部の地図。主要都市と州名が日本語で表示され、淡い緑と青の配色。
アメリカ ニューヨーク州の位置

遡ること5か月以上前の2025年6月9日、ニューヨーク州の議会で安楽死法案が承認されました。


2025年6月9日、ニューヨーク州議会上院が終末期患者の自己決定権に関する法案を35対27で可決。赤字で強調された部分あり。

画像をクリックするとソース記事へ

👉一方、日本では法制度が未整備であり、その現状についてはこちらで詳しく解説しています



ニューヨーク州民の安楽死制度の支持率

安楽死の適応基準は『余命6か月以内の末期疾患に限定』という厳しいものですが、

72%の州民の声が州議会にて反映された形です。


ニューヨーク州の地図上に青い人型アイコンが並び、「72%のニューヨーカーが医療を支援」とのメッセージ。背景に「compassion & choices」のロゴ。ニューヨーク州民の72%がMaid(安楽死)を支持


※👉 安楽死と自殺の違いについてはこちら


知事の署名遅延とその背景(宗教・倫理・政治の視点)


アメリカの全国医師会は安楽死に反対していますが、

州の医師会は、自殺ほう助(いわゆる安楽死)の合法化を支持しています。


ニューヨーク州医師会が医師の補助死合法化を支援するニュース。赤字やハイライトで強調されたテキスト。法律A995/S2445に関する詳細。ニューヨーク州医師会もMaid(安楽死制度)を支持


日本と違って、ニューヨーク州の『ALS障害者団体』も安楽死の支持を表明しています。

Compassion & Choicesのツイート。ALS患者団体が終末期法案を支持。青いハッシュタグ、英語と日本語のテキストが表示。背景は白。ニューヨーク州のALS患者団体もMaid(安楽死)を支持


州の『(宗教)教会評議会』も安楽死法案を支持していましたが、しかし

『ニューヨーク州カトリック会議』という団体は反対していました。


Compassion & Choicesのツイート。ニューヨーク州教会評議会が#MedicalAidinDying法案を支持し、迅速な投票を州議会に求める内容。ニューヨーク州の教会評議会もMaid(安楽死)を支持


👉安楽死をめぐる賛否の論点については、こちらで体系的に整理しています



今後の見通し:成立へのスケジュールと法制化の可能性


しかし9月6日から5か月以上も過ぎているのに、ニューヨーク州知事であるキャシー・ホウクル氏は、成立した安楽死法案に署名しようとしません。


女性が緑のジャケットを着て演説中。背景にアメリカ国旗と州旗。画面下に「INFLATION REBATE CHECKS SET TO GO OUT」のテロップ。ニューヨーク州の知事キャシー・ホウクルの声明

そして10月2日、近いうちに準備に取り掛かるとして、何か匂わせるような発言を行ないました。ちなみに彼女はアイルランド系のカトリック教徒です。


アメリカ国旗の前で女性がスピーチ。背景に州の旗。緑のジャケットを着用し表情は真剣。画面下にニューステロップあり。ニューヨーク州の知事キャシー・ホウクルの声明文章

まるで「安楽死法案には個人的に反対で署名はしません」と予め宣言しているかのような言い回しです。もしかしたら拒否権を発動して法案を”ボツ”にする可能性が出てきました。


アメリカでは州知事の権力が強く、このような事がしばしば起こります。

昨年はデラウェア州で、やはりカーニー知事が「根本的かつ道徳的に反対」として、完全に個人の宗教的な信仰心が理由で署名を拒否しています。ネバタ州でも同じような事があり廃案に追い込まれています。

(※デラウェア州は知事が代わり、今年6月に署名され安楽死制度がスタートしています。12州目の合法化州)


この世俗化した社会の中で、ひとつの思想、ひとつの宗教教義、ましてや一人の個人の感情が政治政策の決定に入り込んでくるのを、当会リップディーは強く反対します。

もし廃案になるようなことがあれば、市民の声を無視した哀しい出来事となるでしょう。



👉 安楽死の全体像を知りたい方はこちら


👉 各国の安楽死制度や最新動向については、世界の安楽死動向をまとめたこちらの記事もご覧ください


FAQ


Q. ニューヨーク州では安楽死は合法ですか

A. はい。ニューヨーク州では安楽死(医療的援助による死)を認める法案が成立し、知事の署名を経て施行に向けた準備が進められています。


Q. 法案はいつ成立しましたか

A. 2025年に州議会で可決され、その後知事が署名し成立しました。施行は準備期間を経て行われる予定です。


Q. どのような条件で安楽死が認められますか

A. 余命6カ月未満と診断された患者で、本人の意思能力が確認されること、複数の医師による診断など、厳格な条件が設けられています。


Q. なぜニューヨーク州で制度が成立したのですか

A. 自己決定権の尊重や終末期医療の選択肢拡大を求める声の高まりに加え、他州での制度導入が進んでいることが影響しています。


Q. 反対意見にはどのようなものがありますか

A. 弱者保護の観点や医療倫理への懸念、宗教的価値観に基づく批判などがあり、現在も議論が続いています。


Q. すぐに利用できる制度ですか

A. いいえ。署名後すぐに施行されるわけではなく、制度整備や医療体制の準備のため、一定期間の猶予が設けられています。


「世界の安楽死制度の全体像」については、こちらをご覧ください↓

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👉安楽死と緩和ケアの違い


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